こんにちは、七海です。
キャラクター設定講座の続きを、ゆる~くお送りします。
愛すべきキャラクターの姿は見えてきたでしょうか。
プロフィールがなんとなくできたら、次はキャラクターデザインという関門が待っています。
先に申し上げておきますと、わたくし蒼井七海、このキャラクターデザインが超苦手です。苦手すぎるので、できれば避けて通りたいくらいです。
小説の場合、ある程度なあなあにすることもできますが、漫画やイラストではそうもいきませんね。
特に漫画の場合、設定からデザインまで、基本一人でやんなきゃいけないです(例外あり)。
今回は、私も一緒に練習するくらいの気持ちで、キャラクターデザインについて考えていきたいと思います。
前回
キャラクターデザインが苦手。なんででしょう?
まずは、キャラクターデザインが苦手な理由・原因を考えてみましょう。
人それぞれではあると思いますが、私の場合は以下のような原因が思いつきました。
原因1:立ち絵が苦手
そもそも立ち絵(多分俗語)とは何かと言うと、キャラクターがまっすぐに立っているイラストのことです。
私の場合、立ち絵を描くと毎度バランスがおかしくなります。そして修正で地獄を見るので、苦手です。
ピサの斜塔よろしく全体が傾くのなんて、日常茶飯事です。
キャラクターの設定画を描く際は、この立ち絵が基本となるので、辛いんですよね。
マネキンに洋服を着せる前に、そのマネキンが上手く作れない状態です。
原因2:ファッションとかいうものがまったく分からない
私はファッションセンスゼロです。
現実の生活の中では、その考え方でもあまり問題ないんです。
が、キャラクターの衣装をデザインしよう! というときに困っちゃうのです。
ふだんからファッション誌を見ているわけでもない。
衣料品のお店なんて、年に一回行けばいい方。
そんな有様なので、衣装デザイン(≒コーディネート)の引き出しがないんです。
だから、何も準備しないでキャラクターのデザインをしようとすると、服装がすっごくダサくなります。
マネキンだけじゃなくて洋服も上手く作れないんですね。
マズイですね。
原因を解消する方法を考える
さて、苦手の原因が分かったところで、それを少しでも解消・改善する方法を考えていきます。
解決策1:キャラクターを描く前にまっすぐな線を引こう
せめて、マネキンだけでもマシなものを作ろうじゃないか。
というわけで、人物をまっすぐに描くための方法を考えます。
絵を描く時に歪みが生じる原因の一つは、描く人の姿勢の歪みです。というわけで、絵を描く時の姿勢を可能な限り直します。
見えにくさの問題もあって、描いているうちに前のめりになるのはどうしようもありません。なので、せめて両足の底が床につくようにします(多分イスも高すぎるんだと思います)。
そして、描いているうちに姿勢が歪んできたときの対処法として、キャラクターを描く紙に、まっすぐな縦線を一本引きます。
横に5ミリ刻みで平行な線が入っている定規を使うと、便利かつ確実です。
この縦線を基準にしてキャラを描いていくと、ピサの斜塔のように歪むことを多少防ぐことができます。
解決策2:容姿メモを作ろう
マネキンの対策をしたところで、次は衣装の対策に移りましょう。
「ふだんからファッション雑誌を見るようにするといい」といわれますが、あれはファッションに興味のない人にとっては苦行にしかなりません。ほどほどにしましょう。
私は民族衣装が好きなので、民族衣装の本だけ持ってます。
それで、どうやってキャラクターの衣装を考えていくかです。
ふだん小説も書いている私は、今回、「服装を文字に起こす」という手段に出ました。
小説の中でならキャラの衣装をあれこれ想像できている……なら、絵を描く前にも文字に起こしてはどうだろうか? というわけです。
テキストファイルに、なるだけ詳細に服装を書いていきます。今回、ヘアスタイルなどは大まかに決まっていたので省きました。
書いていきますが、途中であることに気付きました。
…………。
当然といえば当然です。が、今までは古い時代をモチーフにしたファンタジーばかり描いていたので、どうにかなっていたのだと思われます。
今回は現代風の服装なので、より現代的な服飾の知識が必要なことに気づいてしまったのです。
仕方なく、必要そうなところだけネット検索しながら、服装を文字に起こしていきました。
文字に起こしたものを、仮に「容姿メモ」と呼ぶことにしましょう。今回は服装しか書いていませんが、容姿メモです。
解決策3:苦手なパーツを描きまくろう
容姿メモを書いているうちに、描くのが苦手なパーツというものに気づくことがあります。
私の場合は「靴(ブーツ)苦手じゃん!」と気がつきました。靴紐のところが苦手。
さて、じゃあどう克服するかというと、ひたすら練習です。
ブーツの写真を探して、それをじーーーーっと見てから、とにかくブーツばかり描きました。靴紐まわりがどうなっているのかを特に注目します。
写真をひたすら見てから描く、という方法は背景以外にも効果的なようです。
いよいよデザインへ。まずはざっくり案を描く
ここまで、キャラクターデザイン苦手問題に対策を立てていきました。
デザイン苦手な人でもできるような気がしてきましたかね? では、本番にいきましょう。
まずは、ざっくり。落書きのようにリラックスして、デザイン案をひたすら描いていきます。
今回はこんな感じ。デザインだけでなく、いろんな表情やしぐさもイメージを固めてあげましょう。
容姿メモや、キャラクター設定講座・プロフィール編で書きだした情報も見直しつつ進めます。
もうちょっとちゃんと描く
だいたいキャラクターのイメージが固まってきたら、デザイン案の中から候補をしぼって、もうちょっと細かく描きましょう。いわゆる設定画に近いものを作っていきます。
幼少期や表情の差分、余裕があれば所持品まで作りこんでみると、後の作業がやりやすいです。ここではカバンや携帯端末なんかを描いています。
自分のためのメモにもなるので、見返しやすいように描いて、見返しやすいように保存しておきましょう。
私は、クリアポケットに入れてリングファイルに挟んでいます。
カラーリングを考える
設定画(っぽいもの)ができたら、カラーリング……つまり、肌や髪や目、服などの色を考えてみます。
今回は元からおおよそ決まっていたのですが、一部服の色が曖昧だったので、そこを決めました。
ヨハンなどは黄色系がベースで、どこかに差し色が欲しかったので、インナーなどの色で調節しています。
リナは女の子なだけあって、服の候補がいくつもあるので、全体のバランスが崩壊しないようにだけ気を付けました。
色相環(しきそうかん)などを活用すると決めやすいです。
カラーリングまでできたら、いよいよ立ち絵を一枚描いてみます。こちらは鋭意制作中です。また別の記事で公開します。
まとめ
今回はキャラクターデザインについて見ていきました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ハッキリ言って私も上手でない作業なのですが、改めて対策などを考えて、非常にいい勉強になりました。
キャラクターデザインに関して、似たような悩みを抱えている人は、今回私が使った手段を試してみてもいいかもしれません(効果の方は保障できかねます)。
さて、キャラデザインまで進んだところで、カラーイラストを描いている途中です。なるべく早く公開できるように作業しますので、もう少しお待ちください。
【2019年4月27日追記】公開しました!
それでは、今回はこの辺で。
七海でした!