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漫画のプロットの書き方パターン3つ!プロットを作るときのポイントも解説

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こんにちは、七海です。

今回は「漫画のプロットの書き方」をざっくりご紹介します。

……と言っても、プロットの書き方なんて人それぞれ。最終的には自分に合った方法を自分で見つけるしかありません。

ですからここでは、あくまで参考資料として、私が試したパターンの中から3つをご紹介します。

「プロットが、ごっちゃごちゃ……」

と、悩みすぎて路頭に迷った方は、参考にしてみてください。

そもそもプロットってなんぞや? という方は、漫画の描き方全体を解説した記事から目を通してみてください。

【初心者向け】漫画の描き方 ベーシック編【アナログ】基礎的な漫画の描き方を、順を追って解説しています。PCではなく、紙とペンを使います。これから漫画制作を始めたい人は、ぜひ参考にしてください。...

漫画のプロットの書き方パターン3つ

まずはプロットの書き方を見ていきます。ここでは私が実際に試したパターンをご紹介します。

先にさらっとパターンを紹介しておくと、以下の通りです。

  • ページごとに分けして書く
  • 時間と場所ごとに分けて書く
  • 入れたいシーンとセリフだけを書く

では、見ていきましょう!

ページごとに分けて書く

今回は漫画のプロットを書く想定です。ですので、ここでいうページとはもちろん漫画のページです。漫画というのはだいたい、1ページあたり6~8コマでストーリーが進んでいきます。プロットもこのページごとにまとまりを作って書くという方法です。

ちょっと以下に図を用意してみました。

プロットのパターン ページごとに分ける

この方法の利点は「ページの増えすぎを防げる」ことです。逆にページが少なくて付け足さなきゃいけなくなる! という事態も防げます。プロットの段階からページ数が目に見えているので、増えすぎたときなどにすぐに気づけて、調整ができるからですね。

新人賞への応募を考えているときなどに有効な方法です。

逆に気をつけたいのは、プロットで出てきたページ数通りに原稿を描けるとは限らないということ。まあ、このあたりは慣れれば感覚で合わせられるかもしれませんが……慣れないうちは、自分の目算をあてにしすぎない方がいいです……(経験者)

時間と場所ごとに分けて書く

私が今しているのが、この書き方。

ストーリーを箇条書きにしていくのですが、その箇条書きを「朝:宿屋」「一時間後:町の広場」などのように「時間:場所」というまとまりで分けて書いていきます。

図にするとこんな感じ。

プロットのパターン 時間とシーンごとに分ける

要するに「シチュエーションで分けている」ので、場面が切り替わるタイミングが一目でわかるようになっています。自分がどれだけ場面転換を使っているかが見やすくなるわけです。

コロコロと場面を変えすぎてしまう……
新人賞の講評で、「場面転換が多すぎ」と指摘された

そんな方におすすめの方法です。

七海
七海
あと、単純に、パッと見たときに読みやすいです。自分が読みやすいというのは、プロットで大事なことの一つです

入れたいシーンとセリフだけを書く

一番スピード感持って書けるのはこのやり方ですね。

思いついたシーンとセリフをずらずら書いていく、多少時間が飛びすぎても気にしない、とにかく書く、そんな感じです。

もはや図はいらない気もしますが、一応用意しました。

入れたいシーンとセリフだけを書く
プロットに時間かけたくない!
いつもプロットに時間がかかりすぎて原稿まで進めない!

そんなあなたにおすすめの方法です。

ただし、慣れないうちはこのプロットからいきなりネームに飛ぶと苦労します。決まっていない部分が多すぎるからです。本来プロットで決めるべきことをコマ割りや構図などと一緒に決めていくのは、なかなか大変です。

いえ、すみません。なかなか大変なんてものじゃないです。
超大変です。

なので「シーンとセリフだけ書く」方法をとる場合、プロットとネームの間にもう1つ工程を挟みましょう。慣れてきたら省略してOK。

私は「絵コンテ」をプロットとネームの中間に取り入れています(とある漫画家さんの影響です)。アニメの絵コンテに使う用紙をアレンジしたものに、コマの絵とセリフとその他のメモをざっと書き込む、というものです。

参考まで。

プロットを作るときのポイント

ここからはプロットを書くときのポイントを紹介していきます。

プロットが上手く作れない人は、ここらで一度見直してみてください。最初に超簡単にまとめておくと、以下の通りです。

  • 箇条書きする
  • 区切り(段落)を作る
  • 書き込みすぎない
  • 大事なセリフを入れる

それでは、ぼちぼち見ていきましょう。

箇条書きする

プロットを作っていく場合は、文章で書くのではなく箇条書きをしましょう。

いちいち文章でずらーっと書いていると、時間がかかります。あまりに時間がかかるとネームや本番の原稿に取りかかる前に力尽きてしまう可能性があります。自分でも何が書きたいかわからなくなることもあります。

  • 時間をかけすぎない
  • シンプルに

この二つをプロットでは徹底すると書きやすいです。

まとまり(区切り)を作る

シーンの切り替えごと、あるいは実際のページごとに空白を挟んで「まとまり」を作りながら書いていくと、見やすくなります。上で挙げた「シンプルに」に当てはまりますね。

場面転換のときに必ずまとまりを変えなきゃいけない、というわけではないです。自分が分かりやすいことが一番。最低限、「一晩経つ」とか「がらりと場所が変わる」とか、そういう大きな転換のときにまとまりを変えればOKです。

書き込みすぎない

箇条書きしてるなら「書き込みすぎる」ってことはないんじゃ……

と言われそうですが、案外そうでもないんですよね。

箇条書きでも、気づいたら余計な項目をずらずら書き連ねてる……ってこと、ありませんか? その「余計な項目」が重要なときもありますが、プロットを作る時は「余計な項目」は邪魔です。

細かいところはネームで付け足せばいいので、プロットにまとめることは最小限。

「〇〇と△△が喧嘩した」とか「ここでドラゴンと戦う」とかそのレベルの短文を連ねていく感じにしましょう。

大事なセリフを入れる

七海
七海
これ、話の中で重要なセリフだぞ!

そうひらめいたセリフは、プロットの中に書き残しておきましょう。

その場その場で思いついたことって、案外すぐに忘れます。プロットを書くときにすごい名言を思いついても、残しておかないとネームのときには忘れています。

メモついでに書いておくことをオススメします。

ただし、「大事なセリフ」だけですよ! 余計なセリフは書かないように気を付けて!

まとめ

私自身、プロットの書き方は試行錯誤しています。3か月後には今の書き方を捨てて、別の方法を試しているかもしれません。色々試してみて、自分にしっくりくる方法を選べばいいと思います。

そのためにも、パターンをたくさん知っておくのは大事なことです。他人のやり方をながめるのは、そういう意味で効果的。

この記事で紹介したのは、今まで私が実際に試したやり方です。「プロットがなーんか分かりにくい」と悩んでいる方は、よろしければざっとながめてみて、役立つと思ったら自分のプロットづくりに取り入れてみてください。

それでは、今回はこの辺で。ここまで読んでいただきありがとうございます。

七海でした!