こんにちは、七海です。
私は、お話を書くとき、必ず食事シーンを入れるようにします。
ご飯を食べるところは、人が特に生き生きしているところだと思うし、料理や食べ方はその国・世界の文化がにじみ出る部分だと感じるからです。
ファンタジーこそ食事シーンを大事にしたい。……ですが、それゆえの悩みもあります。
ファンタジー世界だと、食事のリアリティが出しにくいのです。
当たり前ですが、日本とは違う料理が食卓に並びます。マナーも違うかもしれません。どこか外国をモデルにしていたとしても、ある程度そこの文化にのっとった描写にしないと違和感が出るかもしれません。
これがひじょーに難しい。
外国の料理なんて、なかなか食べる機会がありません。
食べにいきたいと思っても、私の所在地は西の田舎。よその県の人が場所を間違えるくらい目立たぬところです(今はそうでもないか?)。本格的な外国料理の店を見つけるのは至難の業、しかも私はフットワークが超重い。
ならばどうやって料理のリアリティを出そうか。考えに考えて……
食べにいけないなら作ればいいじゃん? となりました。
料理苦手なはずなんですが。
ファンタジー世界の料理を作りたい
「ファンタジーな料理を作りたい。物語の中に出す食べ物を実際に食べたい」と思って、そのレシピを探すのは、案外難しくありません。
なぜなら、物語に出す段階で、その食べ物の概要やレシピをざっと調べているからです。
最近、そういう内容の本も発売されましたし。
しかし、本格的なものを作ろうとすると、やはり手間がかかります。
- 要領悪いわ
- 動きは遅いわ
- すぐパニックになるわ
- 火が怖いわ……
そんな私に作れるとはちょっと思えないレシピばかり。
で、辛うじて作れそうだなーと思ったのが、うちの子・ヨハン君の好物「クネーデル」です。
「クネーデル」は「クロース」とも呼ばれます。じゃがいもや固くなったパンをすりつぶして団子にしたお料理です。分かりやすく言えば、ドイツ版いももち(材料がじゃがいもの場合)。
難易度低めのクネーデルレシピに挑戦!
作るものが決まったところで、去る4月19日、クネーデル作りに挑戦しました。週3回うちに来てくれるヘルパーさんに協力していただきました。
今回は、私が作業しやすいように、ざっと調べて回ったレシピをさらに改変しました。
じゃがいもマッシュから始まる。最初は順調
とりあえずじゃがいもを電子レンジでチンしてからマッシュし、調味料と片栗粉を加えてこねこね。
このためにわざわざ買った片栗粉。これもまた馬鈴薯でんぷんであることは考えないでおきます。
こねこねしていると、ちょーっとずつ粘りが出てきます。
じゃがいも団子になりました。でも……
粘りが出たかなと思ったら、ちょっとすくって丸めます。この作業、何かに似てる。あ、もちつきのときに餅を丸める作業ですね。
私がいもと戦っている間に、ヘルパーさんが湯を沸かしてくださったので、試しに1個、火を通してみることに。
しばらく待ったのですが、ここでまさかの展開。
取り出してみると、確かにイモがばらばらになっていました。
その姿はまさに……ただのふかしたじゃがいも。(写真撮っとけばよかったと後悔しています)
考えたのち、とりあえず片栗粉を足してみました。
結果、2個目以降は、なんとか「じゃがいも団子」の形になりました。
クネーデルのお味
実際食べてみると、確かにちょっとお餅っぽかったです。なんだかふしぎな味と食感。でも、ちゃんといもの風味がしました。
ナツメグを入れたので、それだけで異国の料理っぽい香りがしました。ナツメグパワー。
結構な数できたので、1日では食べきれなかったです。2日目以降に食べたクネーデルは中心部がモッサリしていて、より「いも感」が増していました。
簡単に作ったものなので、本場のクネーデルとは違うものになった可能性が高いですが……とりあえず、この風味と食感を覚えておこうと思いました。
これがヨハンの好物か。
まとめ
今回は、ヨハン君の好物を作ってみました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
その気になれば海外の伝統料理も作れる、という新たな発見をしました。次は、すぐに執筆に活きるような食べ物を作ってみたいですね。
ケバブとか。
……難しそうですね。
それでは、今回はこの辺で。
七海でした!