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筆ペンの染料インクと顔料インクの違い。漫画に使うならどっち?

ぺんてる筆ペン極細 染料と顔料 アイキャッチ
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こんにちは、七海です。

以前の記事で『漫画を描く時に使う筆ペンは顔料にしてね』的なことを言いました。

今回はその、筆ペンの染料インク・顔料インクの話。

そもそもこの二つの違いってなんなのか?

改めて調べてみました。

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染料インクと顔料インクの違い

染料インクと顔料インクの大きな違いは、水に溶けるか溶けないか、です。

水や溶剤に溶けるのが染料インク。

水や溶剤に溶けないのが顔料インク。

以上!っていうとここで話が終わってしまうので、以下に違いというか特徴を少しまとめてみました。

染料インク…水に溶ける。紙にしみこむ。発色がいい。伸びがいい。にじみやすい。

顔料インク…水に溶けない。紙の表面に定着する。耐久性、耐光性に優れる。にじみにくい。

漫画で使う筆ペンに顔料のものをおすすめする理由

染料と顔料のざっくりした違いはわかったけど、なんで漫画には顔料の筆ペンがいいのか?

大きな理由としては、

  • 消しゴムをかけても薄くならないため
  • 修正液が使えるため
  • 細かい作業に対応しやすいため

あたりが挙げられます。一応、ひとつずつ見てみましょう。

消しゴムをかけても薄くならない

染料の筆ペンは消しゴムをかけると薄くなります。

ベタ塗りは消しゴムかけの後に行うことが多いので、問題ないようにも思われますが、

かといってベタの上に消しゴムをかけないことがまったくないとは言い切れないですからね。

それに、染料インクの筆ペンと顔料インクの筆ペンでは、黒の見た目もじゃっかん違います。

染料インクはやや薄く、光の加減で青っぽくも見えます。

黒!って感じがいいときは、顔料インクを使った方がいいでしょう。

修正液が使える

顔料は修正液が使えます。ミスノンとかミスノンとか。

染料は水に溶けるので、修正液にも溶けちゃいます。結果、ベタベタ塗ったところがグレーになってにじんできちゃいます。

地獄ですね。

気をつけましょう。

細かい作業に対応しやすい

染料インクは描いてしばらくするとぼやーっとにじんでくるので、狭いところをちまちま黒くするのには向いていません。

ただし、顔料のペンも絶対ににじまないというわけではないので油断しないようにしましょう。

まとめ

今回は染料インクと顔料インクの違いと、漫画に使う時に顔料インクをおすすめする理由をまとめました。

漫画に使う、という点がポイントだったため、染料インクをディスっているようにも見えたかもしれませんが、そんなつもりは一切なく。

染料インクもそれはそれですごくきれいな色が出ますし、味もあります。

カラーイラストの主線(色を塗った上から描く場合)や、水墨画のような表現をしたいときには染料インクの筆ペンが活躍しますよ。

染料インクと顔料インクを用途に応じて使い分けられるようになるのが理想ですね。

(私が昨年、間違って染料インクの筆ペンを買ってしまったのもきっと無駄ではない……!)

七海でした!