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集中線を引くときに画びょうを使うのが怖かったので、ボタンで代用してみました。

集中線アイキャッチ
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こんにちは、七海です。

突然ですが、みなさん「集中線」ってご存知ですか?

漫画を描こうと思ったことがある人は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。以前このブログにあげた漫画画像の中にも、実は集中線を使っていました。

↓の6コマ目です。たくさんの線が一点に向かって伸びている、これが集中線。驚きの表現、アクションシーンなどに使います。

水色下書き漫画原稿・完成版

(初出:【アナログ】水色で描いた漫画の下書きは、画像補正で消せるのか

画像をご覧いただければなんとなくお分かりかと思いますが、私はこの集中線がすっごく苦手です。

そこで今回は、少しでも上手に集中線を引く方法について考えました。

集中線を引くコツでよく聞く画びょうをつかった方法

インターネットで検索、あるいは漫画の教本なんかを読んでいると、ちらほら「画びょう」を活用して集中線を引く方法が書かれています。

線が集まる一点(消失点)を決めて、そこに紙の裏から画びょうを刺し、付き出た針の部分に定規を当てて線を引いていく、という方法。

確かに定規がずれることなく、きれいな線が引けそうです。

しかし、この画びょうを用いた方法について私は思うのです。

……危なくない?と。

画びょうの代用品を探せ!

画びょうの何が危ないかというと、です。あの細い針が目に刺さりそうでどうも怖かったのです。

落としてどこいったかわからなくなって、後で画びょうを踏みつける、なんてこともあるかもしれない。

目に刺さるという点はおそらく、きちんと背筋を伸ばして、顔をあるていど紙から離して作業できる方は大丈夫です。

視力が低く、眼鏡でも矯正できず、やむなく紙に顔を近づけている方は危険です。

七海
七海
何を隠そう私のことなのですが……

私は、はたから見ると紙に鼻がくっつくのではないかというくらい近づけて作業をします。当然目も紙に近い。なので、とがったものはペン先とカッターナイフ以外使いたくなかったのです。

そこで、画びょうの代用品になるものを数年がかりで(!)探しました。

そしてある日、ついにカバンの中から「それ」を発掘したのです。

見つけた画びょうの代用品が、こちら。

コートのボタン

コートから外れたボタンです。

外れて、しまったのです……。

画びょうのかわりにボタンを使って集中線を引いてみた

コートのボタン(凸)。出っぱった部分が、画びょうの針の役割を果たしてくれるのでは?と思いました。

しかし、

  • 画びょうよりも明らかに大きいし……
  • そもそもどうやって固定しよう……
  • 描いてる途中で定規がずれないかな……

などなど、不安はあります。が、考えるよりも試すべし。

さっそくボタンを画びょう代わりに使って集中線を引いてみました。以下、順を追って見ていきます。

1:消失点を取る

まずは、消失点を取ります。

集中線の消失点

画像がすっごく見づらくて恐縮ですが……。

水色のバツ印が消失点です。まわりの丸は、だいたいここまで引きますよーというアタリです。

2:消失点にボタンを貼りつける

消失点が取れたら、バツ印の上にボタンを置いて、固定します。

消失点に貼ったボタン

手近にあったので、マスキングテープで固定しました。

セロテープでもいいですが、はがす時に紙が破れないよう注意しましょう。

七海
七海
やっぱり大きい!(え

3:実際に線を引いて、完成!

固定し終えたら、定規を当てて線を引いていきます。

そして完成した集中線。

集中線

ところどころ歪んでいますが、作画じたいはすごく楽にできました。

定規を必死で押さえながら描いていた頃の、半分くらいの時間で完成したんじゃないかと思います。

ボタンを活用して集中線を引く際の注意点

実際にボタンで集中線を引く時に、注意した方がいいことがいくつか分かったので書いておきます。

  • ボタンは画びょうより大きいので、消失点が不正確
  • ボタンが動くと集中線が歪むので、きちんと固定する

以上の2点です。順番に見ていきます。

ボタンは画びょうより大きいので、消失点が不正確

今回使用したボタンは、画びょうの針よりかなり大きいです。

当然といえば当然ですが。

大きいということは、そのぶん消失点じたいが不正確なものになります。

ボタンの出っぱりをきちんとバツ印の真ん中に合わせると、多少マシになるかもしれません。

ボタンが動くと集中線が歪むので、きちんと固定する

これも当然といえば当然。私の描いた集中線が歪んで見えるのは、作業中にボタンが少し動いたからです。

今回はマスキングテープ1枚でボタンを固定しましたが、本番ではテープを2枚使って十文字にして止めるなど、工夫が必要になりそうです。

まとめ

というわけで今回は、集中線の上手な引き方について考えてみました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

気になる点もありますが、ボタンを使えば集中線がかなり楽に引けそうです。私自身、さっそく今度からボタン使おう! と意気込んでいます。

七海
七海
(最初はどうかと思いましたが……。)

集中線は漫画で使うだけでなく、ブログやバナーの素材にもなるので、描けると何かと便利ですよ。

画びょうを使ったやり方に不安がある人は、試してみてはいかがでしょうか?

以上、七海でした!