こんにちは、七海です。
今回はそんな悩みにお答えしていきたいと思います。
私自身、創作歴8年ほどで15本以上読み切り漫画をお蔵入りにしてきた人間です。最近やっと描けるようになってきました。
その過程の中で、「やっぱりこれが大事だよね」と思ったことを紹介していきます。
では、ぼちぼちいってみましょう。
読み切り漫画は、まずは完成させることを目標に
一番大事なのは、やはり「完成させる(最後まで描く)ことを目標にする」ことです。
そんなの当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、これができていない人は案外に多いと思います。
いざ漫画を描こう! となったときに「上手に描きたい」「おもしろい作品を描きたい」と考えすぎていませんか?
もちろんそう考えるのはとっても大切なことなのですが、考えすぎて身動きが取れなくなるのは問題です。
途中まで描いたところで、「へたくそだな……描きなおそう!」と原稿ごと描きなおしし出したり。
描きながら「この話、おもしろくないなあ」と考えちゃって筆が止まったり。
こういう事態に陥ると最後まで描くことができなくなってしまうんですよね。
ですから、最初は下手と思おうがつまらないと感じようが、漫画を1本完成させるようにしてください。
どんなに素晴らしい作品でも、未完成なままお蔵入りにしてしまうのは、もったいないですからね。
作業スピードが大事
読み切り漫画を完成させる上で、作業スピードはホントに重要です。
漫画を完成させるまでには、たくさんの工程をこなす必要があります。
そのたくさんの工程をあまりにもゆっくり長々やっていると、いつまでも終わらなくてだんだん絶望的になってきます。
ペン入れしながら「ああ……この後ベタやって、修正して、スクリーントーン……」と考えて、気が遠くなったことって、ありませんか?
そういう気分になると、今度はやる気がなくなって、最後には「もういいや」って投げ出しちゃうんですね。
投げ出したい気分になる前に作業をガンガンこなしていく、これも漫画を最後まで描くためのポイントです。
ただ「3日で終わらせるぞ!」と気合を入れても6日かかる、ということもあるので、自分の現在の作業ペースを把握したうえで、進めてみてください。
↓こういうことですね……
漫画の工程って、そもそもどれくらいあるっけ? と思ったら、こちらの記事も参考にしてください。(※アナログ作業前提です。デジタル作業の方はすみません……)
ページを長くしすぎない
読み切り漫画=1話完結です。
1話の中でストーリーをまとめ切らないといけません。
だからこそ、読み切り漫画を描きなれない人だと、入れたいシーンやセリフを全部入れようとして、ページ数が膨れ上がることがよくあります。
でも、ページ数が多くなればなるほど、作業量が増えます。作業量が増えると……上の話と繋がりますが、終わりが見えなくて絶望します。
読み切り漫画で100ページとかはおすすめしません。
どんなに多くても50ページ前後ですが、これでも初心者には長いですね。
描きやすいのは24~30ページ程度だと個人的には思います。
もちろん、このあたりは個人差があります。まずは雑に描いたり(ネーム)しながら自分の描きやすいページ数を見極めていくといいですよ。
ネームの状態で世に出すのもアリ
こうお悩みの方もいるでしょう。
どうしても完成原稿まで持っていけない! という人は、ネームの状態で世に発信してみるのもアリです。
自分のサイトやSNSなら、どの段階で公開するかは自分の裁量で決められます。ネットだけでなく、最近ではネームを募集している新人賞もあるので、そういうところに出してみるのもアリです。
ネームの段階でどこかに発信すると「ネットで公開した!」「応募した!」という達成感が得られます。達成感が得られると「自分は漫画が描けるんだ」という自信が持てるので、次の漫画を描くときに、より気持ちを入れて描くことができますよ。
それを繰り返すと、そのうちネームまでの作業が早くなって、完成原稿まで描けるようになります。焦らず一歩ずつ積み重ねていきましょう。
余談
私があえてネーム状態で世に出した漫画を置いておきます。参考になるかはわかりませんが、興味のある方はご覧ください。
まとめ
今回は読み切り漫画を最後まで描くことについてまとめてみました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後にざっくりまとめておくと、以下の通り。
- まずは完成させることを目標に
- 作業スピードが大事
- ページを長くしすぎない
- ネームの状態で世に出すのもアリ
1本でも完成させると、漫画を描く力がかなり付きます。その最初の一歩が一番しんどいところではありますが、ここを乗り越えるとその後がだいぶ楽になるので、ちょっと頑張ってみましょう。
それでは、今回はこの辺で。
七海でした!