こんにちは、七海です。
あるとき、ふと机の本棚に目をやったら、一冊のコミックスが目に入りました。手に取って、パラパラとめくっているうちに気づいたら読み終えていた、そんな漫画を一冊ご紹介。
『ハムスターの研究レポート⑤』です。
大雪師走先生の作品・ハムスターの研究レポートシリーズの5巻目です。
いやなぜ5巻だけあるのか……。
『ハムスターの研究レポート⑤』概要と感想
『ハムスターの研究レポート』(通称『ハム研』)は、作者の大雪さんが飼っているハムスターたちと作者ご自身(+たまに他の人々)の日々を4コマ漫画で記した、観察漫画です。
ハムスターを飼った経験がある人や、ペットもの好きな人におすすめです!
5巻で出てきた大雪家のハムスターは以下6匹。
- 子育てが好きな花子(♀)
- デート(花子)が好きなチビ(♂)
- コードかじりが好きなてんちゃん(♀)
- デート(てんちゃん)が好きなチビすけ(♂)
- 別荘づくりが好きなまめ太郎(♂)
- 別荘あらしが好きなチビっち(♀)
ちなみに全員ゴールデンハムスターです。
5巻に収録されているお話は、だいたいチビっちとまめ太郎がメインでした。一番のメインはチビっちの妊娠~子育てです。
+「ぼん太郎のおどろく毎日」「カルビと父の長~い夜」という番外編が二本、収録されています。
4コマが連なっているので、サクサク読めてしかもおもしろい。ハムスターたちの憎めない単純さがすごくいいです。
- コードかじる
- 地面に落ちているものはなんでも口に入れる
- 赤ちゃんハムの貰い手探しが大変
- 散歩中に目を離すとすぐいなくなる
などなど、ハムスターを飼ったことのある人が「わかる!」と言ってしまいそうなエピソード満載です。
時々ハムスターを飼う上で大事なことや、役に立ちそうな情報も載っています。実体験込みなので勉強になります。
作者の大雪さんの日常も垣間見えて楽しいですよ。
『ハムスターの研究レポート⑤』個人的おすすめエピソード
レポート33
同じ姉弟のチビっちと比べて、体の小さいまめ太郎。
元気なのでそのまま育てていましたが、まめ太郎を見た人たちはみんな、まめ太郎が小さいことを心配します。
そこで大雪さんは、「まめ太郎を大きく育ててみたくなった」とさまざまなことを試みます。(ちなみに「再び」らしい)
果たしてまめ太郎は大きく育つのか……!
ちっちゃくて単純なまめ太郎が本当にかわいい。にんじんが嫌いなところに勝手な共感を抱きました。
ちっちゃいのは……そういう個体なんだと(以下略)
番外編 カルビと父の長~い夜
焼き肉屋のそばのペットショップで売られていて、焼き肉屋から出てきた親子に買われていったハムスター「カルビ」。カルビの世話は息子の一郎君の担当でした。
しかしある夏の日、お父さんのいなかに遊びに行くことになり、その間はカルビを家に置いていかなくてはならなくなりました。
仕事で母子についていけなかったお父さんが、必然的にカルビの面倒を見ることになります。はてさて、どうなる……?
ハムスターの世話がはじめてなお父さんとカルビのずれたやり取りが楽しい。カルビもだけど、お父さんがかわいいです。
「うちのお父さんもこんなだなあ」なんて思う人もいるかもしれません。
獣医の娘(専門知識なし)が見る『ハムスターの研究レポート⑤』
獣医の娘(ただし専門知識はゼロ)です。
我が家でもこれまで何匹かハムスターを飼ってきました。
その中での基本方針が
- 「水槽で飼う(ケージはかじるし脱走するので)」
- 「回し車を置かない(水槽の中で動きまわらせとけばじゅうぶん運動になる)」
- 「部屋に放って散歩はさせない(危険)」
- 「1匹飼い・交尾させない(赤ちゃん生まれるとマジで大変だから)」
という感じでした。
そのためか、真逆のハム研を読んでいると、本当に新鮮でわくわくするんですよね。
散歩させるとこんな感じなんだー!とか、ハムスターの育児だー!とか
だからこの漫画が好きで、5巻だけ取ってあるんだろうなあ(笑)
もちろん、我が家の方針もハムスターの生態や私(転びやすい・足もとが見えない)の存在などを考慮すると正しいものではあるし、それはそれでいいと思っています。
まとめ……というかハム研って何巻まで出ているの?
『ハムスターの研究レポート』の感想を書いたついでに、何巻まで出ているか知らなかったため、改めて調べてみました。
楷成社→白泉社の単行本が8巻、白泉社の文庫本が4巻だそうです。完結済みです。
ちょっと古い漫画ですが、ハムスター好きならハマること間違いなしですよ!