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『新装版 世界史のための人名辞典』は、世界史で人の名前が覚えられない人に超おすすめ

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こんにちは、七海です。

今日は『新装版 世界史のための人名辞典』という本を紹介したいと思います。

タイトルの通り世界史に登場する人名(人物)を網羅した本です。

読み物感覚で読めるので、世界史の横文字な名前が覚えられないわー!と苦しんでいる(いた)方におすすめです。

人名事典が一冊ほしいなーとAmazonをうろついていたときに見つけた本です。目的とは合致しなかったのですが、なかなかにおもしろい本でした。

『新装版 世界史のための人名辞典』概要

世界史の教科書に登場する人名をぎゅっと集めた1冊。

500ページ弱の中に、見たことのある名前とその人物に関する情報がずらりと書かれています。その数1941項目!(『新装版 世界史のための人名辞典』凡例より)

『新装版 世界史のための人名辞典』おすすめポイント

人物の情報がとにかく細かい!

『新装版 世界史のための人名辞典』は教科書に出てくる人物名はすべて網羅しているわけですが。

一人ひとりの情報も、非常に細かいです。

七海
七海
もちろん、人物によって情報の詳細さの違いはあります。

この本の最初の方の「凡例 1 読者対象」を見ると、次のように書いてあります。

歴史に興味を寄せる一般読者や教壇で歴史を講義する教師諸氏を対象としたが、学校教育における世界史の初学者としての高校生や大学生の使用も考慮した。(後略)

一般の人、歴史の先生、学生さん、みんなが使えるようにしました、ということです。(かなり大雑把に言うと)

そりゃ詳しいわけです。

例としてギリシャの哲学者、アリストテレスの説明文をちょっとだけ引用させていただきます。

(前略)カルキディケ半島のスタゲイロスでマケドニア王の侍医の家に生まれ、17歳でアテネに出てプラトンの学園「アカデメイア」に20年間学びかつ教えた(前367~前347)。師の没後、学園を去って各地を旅行し、……(後略)……

全項目において、だいたいこんな感じです。

学校(高校)では世界史Aまでしかやっていない私としては、いや初耳だわ!という情報が満載でした。

七海
七海
そもそもカルキディケ(ハルキディキ)半島という地名を初めて知りました……!

世界史Bの教科書や資料集(姉の)を見ても、いくらアリストテレスとはいえ、そこまで詳しい情報はなかったと記憶しています。

さながらコンパクトな伝記。世界史の人物たちの伝記です。

あるいは、世界史の先生が授業の中にたまに混ぜ込む雑談を凝縮したものです。

名前の暗記では苦労しますが、「名前」だけでなくその略歴を知ることで、「人物」としてとらえることができます。そうなると、ただの暗記ではなくなります。苦労が少しやわらぎますよね。

この本は、苦労をやわらげる助けになりそうです。

フルネームが分かる

世界史の人名は一部を除き名字だけで記されることがほとんどです。

この本では項目のところが、

カタカナ人名 Family name,First name Middle name 生没年

となっていますので、アルファベットではありますがファーストネームなどもわかるようになっています。

ただし、省略されている項目もありますし、中国の人名はそもそもアルファベット表記がありません。

ヨーロッパなんかだと、意外と同じファーストネームの人がたくさんいます。役に立つことはあまりない知識ですが、知るとちょっと楽しくなります。

……ん? 私だけですかね?

名前の意味や由来はあまり載っていない

この本は、あくまで世界史に登場する人物の解説がメインです。

そのため、「名前の由来・意味」はあまり載っていません(たまーにおまけ程度に解説がある項目もあります)

名前の意味や由来の情報がほしかった私は、この本で目的の情報を得ることはできませんでした。

しかし、それを差し引いても非常におもしろい良書でした。

七海
七海
解説の中から、創作のネタが拾えるかもしれませんしね!

まとめ

というわけで、『新装版 世界史のための人名辞典』のご紹介でした。ここまで読んでいただきありがとうございます。

世界史は暗記科目だ! 苦痛だ! と思っている(いた)方や、教科書を追うより先生のオモシロイ解説聞く方が好き、という方は、この本を手にとってみてください。

記事中にも書きましたが、先生の雑談を聞いているみたいなおもしろさがあります。

「人に歴史あり」。その歴史をのぞき見する楽しさを知れる一冊です。

それでは、今回はこの辺で。

七海でした!