こんにちは、七海です。
「ファンタジー世界のご飯を作ろう」第二回。
今回は西洋と東洋のはざま、トルコで食されている「ドルマ」を作ってみました。
前回ほどの大きなトラブルは起きませんでしたが、不器用筆者のやることですから、ちょこちょこ問題が発生します。それではさっそく、行ってみましょう。
ちなみにこのシリーズは、「世界の料理(を基にしたもの)を自分の作品に登場させたいので、描写をリアルにするために実際に作ってみる」という私の欲望100パーセントの企画です。
前回はクネーデル(クロース)を作りました。
肉と米を包むドルマをピーマンで
そもそもドルマとはなんぞやという話。
ひき肉、米、タマネギ、香味野菜などをこねたタネを野菜に包んだり詰めたりしたもの。メゼ(前菜)や野菜系おかずとして扱われます。ブドウの葉やキャベツで包むことが多いようですが、パプリカなどに詰めることもあるそうです。
今回は、私たちにとってメジャーなピーマンを使います。
もはやドルマを作る以前の問題
ヘルパーさんに来ていただける日を狙って、レッツクッキング。
まずはピーマンを切って中身を取り出します。今回、ピーマンの上側(へたの方)をふたとして使うので、そのように切ります。
が、
一個だけ切り方をミス。へたが取れぬままぺらぺら輪っこのピーマンが現れます。
あまりへたギリギリのところで切らないようにしましょう。
とりあえず失敗したのは一個だけでした。安心安心……?
肉だねを作る~煮込む
中身の具(肉だね)を作りましょう。
- ひき肉(現地では羊肉がメジャーですが、今回は合い挽きです)、
- 洗った白米
- みじん切りにしたタマネギ
まずはこれらの材料を混ぜます。そこへ香辛料を投入。
- ブラックペッパー
- ナツメグ
- オレガノ
- パセリ
これらを全部ボウルで一緒くたにしてコネコネします。
お米が混じっているけど前菜扱いっていうのが、我々日本人からするとおもしろいというか、不思議に感じますね。
コネコネが終わったら、先ほどのピーマンの下部分にタネを詰めていきます。親戚の家の畑で取れた個性豊かなピーマンさんたちですので、タネを押し込むのに苦労します。この後煮込むのですが、そのときお米が水を吸って膨らむので、タネの量は八分目くらいにしましょう。
さて、少々話が逸れましたが。ピーマンに中身を詰め終えたら、蓋をして、爪楊枝を2、3本刺します。煮込んでいる間に蓋がとれないようにするためだと思われます。例のぺらぺら輪切りピーマンも、一応他と同じように爪楊枝を刺しました。
鍋にお湯を沸かしましたら、そこにローレルを1枚入れて、さらにピーマンたちを投入します。このあたりは完全にヘルパーさんに頼り切り。コンソメか出汁を一緒に入れると、また味が変わりそうです。
余談 肉だねが余った
で、ひたすらこねまくった肉だねが余ってしまいました。ハンバーグにしろ肉団子にしろ、餃子にしろよくある話だと思います。
これはどうしたかというと、そのまま適当な大きさに分けて、ラップにくるんで冷凍しました。
ドルマ完成~そして香辛料との戦いが始まる~
30分ぐらいぐつぐつ煮たら完成です。
汁と一緒に頂きましょう。
香辛料を色々使っているので、その風味がかなりあります。今回は香辛料の分量を抑えめにしたのですが、レシピ通り作っていたらもっとスパイシーになっていたことと思います。
一言でいえばスパイシーなピーマンの肉詰め。しかし、お米の食感がいいアクセントになっています。
今回できたドルマはピーマン5個分。1、2個でも結構お腹いっぱいになるので、何食かに分けて食べました。余った分は汁ごと密閉できる器に入れて冷蔵庫で保存します。冷やして食べても美味しいらしいです。
ただし、冷蔵保存するときには、臭いに注意。
香辛料の強い臭いが庫内いたるところに広がってしまうので、臭い対策必須です。
ドルマを作った翌日、うちの冷蔵庫がスパイス臭にまみれていて軽く絶望しました。その後、消臭剤を購入しました。
まとめ
今回はドルマ作りの模様をお届けしました。
ローレル、ナツメグ、パセリなどのほか、クミン、ディルなど……中央アジア~西アジアの料理を調べていると、必ずといっていいほど香辛料が登場します。香辛料を複数使ったのは初めてだったので「こんな風味になるのかあ」とかなり勉強になりました。
あとは、白米をおかずに使ったときの感覚ですね。物語の描写に活かしてゆけたらと思います。
なお、ドルマ作りの個人的ポイントは2つ。
- 肉だねの量はピーマンの八分目
- ピーマンの上部分はギリギリで切らない!
それでは、今回はこの辺で。
七海でした!